日   本

BACK HOME

 

「にっぽん」か「にほん」か? ジパングの由来


.ジパングの由来 2001年4月5日  TOP  

 

 元朝支配下の中国に旅行したイタリア人マルコ・ポーロは、帰国後、『東方見聞録』という本を書いているが、彼は、この著書の中で、日本のことを黄金の島ジパングと紹介している。英語で日本のことをJAPAN(ジャパン)と言うほか、欧米の言語では、日本は他にも、ジャポン、ヤーパンなどと呼ばれるが、これは上のジパングから来たものである。

 では、ジパングの由来はというと、これはどうも当時の中国語に基づくようだ。「日本」という漢字は、日本の音読みで、「ジッポン」と読めないこともないが、当時の中国語では、それに近い発音で、「日本」という漢字を読んだのだろう。

 

.「にっぽん」か「にほん」か? 2001年4月3日 同4月14日改訂 TOP  

 

 「日本」と漢字で書いて、「ニッポン」とも「ニホン」とも読む。ちなみに、国号がこのように一定していないのは、世界でも例のないことだという学者もいるが、日本人は別に気にしていない。

 まあ、元々は「ニッポン」と読むのが正確だろう。これは古代(具体的には唐代)の中国語の発音に由来するものであり、現在、中国の北京語では「日本」は「リーベン」と読む。

 ちなみに、「ニッ」のような音は、北京語など中国北方方言にはないが、上海や福建などの南方にはまだ残っている。だから、上海人などは、日本語の促音(小さい「っ」)を発音できるが、北方の中国人などは、なかなかそれが発音できないという。

 中国の北方人だけでなく、日本語を勉強しても、なかなか「促音」が発音できない外国人が多く、「ニポン」のような言い方になることが多いというが、日本人とて例外ではない。そもそも、「日本語」には元々、促音のような音はなく、これが入ってきたのは、古代中国語の影響によるものであり、日本人もどうやら最初はなかなか促音を発音できなかったようだ。高校の古典の教科書には必ず載る紀貫之『土佐日記』の冒頭、「男もすなる日記」というのは有名な文句であるが、多くの本はこれを「ニッキ」とはせず、「ニキ」と読みをふっている。これは、当時の日本人がなかなか促音を発音できなかったことの一つの証明になろう。

 そして、どうやら半濁音の「ポ」なども、当時の中国語から取り入れられたものであり、古代の日本人には発音が難しかったようだ。その結果、「日本」を「ニッポン」と読めず、「ニホン」としか読めない日本人が多く、この「なまった」発音が現在に残っているのであろう。